勇気をもらえたり、ワクワクドキドキしたり、哀しみを癒してくれたり、、
いろいろな場面で心に寄り添ってくれる本。
今回は
桜が咲くこの季節になると読みたくなる物語をご紹介しまーす(^^♪
あらすじ
あの日の夕焼け、舞い散る桜の花びら、空、ソラ。
あたしの泣きぼくろは、もう涙を忘れた。
中学2年生の時に引っ越してきたソラと、
ひょんなことから屋上で逢瀬を重ねるようになったマリ。
出会って瞬く間に恋に落ちたふたり。
この先ずっと、ふたりというひとかたまりでいられると
いいことがたくさん待っていると
信じていたけれど
あたしの15歳の誕生日に起こった悲劇。
あの日以来、意識不明のまま眠り続けるソラ。
片時も離れず病院に通い詰めるマリ。
あれから8年。
やっと目を覚ましたソラ。
けれど
駆け付けたマリへの一言
「あんた、誰?」
14歳の少年のまま時が止まっているソラと、23歳の女性になったマリ。
ふたりは 時間と心の隙間を埋めることができるのでしょうか。
特に好きな文章
物語全体がゆっくり流れて、
感情の機微、言葉ひとつひとつ、を大切に書かれているな、と感じます。
そんな素敵な文章の中から、ははイチオシの箇所をチラ見せ~😍
約束を果たすという義務ではなくて、思ったことを忘れないでほしかった。何かをもらいたいのでも、何かをしてほしいのでも、本当はなくて、ただ物や行為があるほうがわかりやすいからというだけで、本当は、無意識にあふれる思いだけでよかった。
そういう無意識を、忘れないでほしかった。
「ソラ色らせん」(森 美樹) 講談社F文庫
「誰に見られてもよかったの」
「あの人にだけは見られたくなかったの」
「…あの人にだけ、見てほしかったの」
「ソラ色らせん」(森 美樹) 講談社F文庫
しあわせを感じないほどの、しあわせの只中。
忘れないようにしよう。さざなみの穏やかさを。ここにたどりつくまでの日々を。一日一日を。積み重ねを。
「ソラ色らせん」(森 美樹) 講談社F文庫
感想
とにかく切ない。
この一言に尽きます
私は高校生の時にこの本に出会ったので、単に恋愛小説として読んでいたし
このふたりに憧れました。
結婚し、大人になったいま読むと、マリちゃんのソラ君への気持ちがまぶしい。
むしろ今のほうが、マリちゃんの感情がよくわかるというか…
繰り返される文章、単語が、ジーンと胸に響いて
読むほどに甘く苦しくなる物語です
ドラマ化してほしいなー、なんて淡く期待している作品のひとつ。。。
たぶん、30代前半の人は世代がビンゴなので
(中学時代にケータイを持ち始める子がでてきたあたり)
最初のデートの時のソワソワ感とか分かってもらえるはず!( *´艸`)
情景とか場面とかをイメージしやすい描写だから
普段本を読まない人でも入りやすいと思いますよ~✨
興味を持たれたかた、
甘いだけじゃないキュンを求めているかた、
何か本を読みたいなーと思っているかた、
みなさまどうぞ手に取って読んでみてくださいね(*´▽`*)
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