飲み会の帰り道。
やたら昔話ばっかする上司がいる。
武勇伝、昔の恋愛、昔の仕事。
正直、話としては面白い。
でもどこかで思う。
「この人、今を生きてないな」
そんな違和感。
笑って聞きながら、少しだけ距離を置きたくなるあの感覚。
あれと、ちょっと似てる。
紅の豚って作品。
その違和感の始まり
まず結論っぽいことを言うと、
あの映画は
「おっさんのためにおっさんが作った映画」
これに尽きる。
舞台は空。
レシプロ飛行艇。
海と空と機械のロマン。
主人公は豚。
いや意味わからん。
でも見てると分かる。
あれは「理想の男」なんだよ。
イケメンじゃない。
若くもない。
でもカッコいい。
寡黙で、面倒くさくて、
でもどこか優しい。
女に媚びない。
でもモテる。
これ、完全に
「男から見た男のかっこ良さ」
女性目線じゃない。
ここでズレが生まれる。
違和感の正体
それは
「自己投影された理想の押しつけ」
だと思う。
宮崎駿って、とにかく飛行機オタク。
飛ぶことが好きで、
飛ぶものを描き続けてる。
未来少年コナン。
ラピュタ。
ルパン。
とにかく飛ぶ。
逆に飛ばない作品の方が少ない。
千と千尋とかモノノケくらい。
つまり紅の豚は
「飛びたい欲」と
「男としての理想」
これを全部ぶち込んだ作品。
しかもターゲットが
疲れた中年サラリーマン。
脳細胞が豆腐になったおっさん。
もうこの時点で完全に偏ってる。
万人向けじゃない。
だからこそ感じる。
「なんかこれ、俺たちのための作品だな…」
っていう居心地と、
「いやちょっと内輪すぎない?」
っていう違和感。
違和感になぜ気づけないのか
これ、めちゃくちゃ人間関係と似てる。
例えば職場。
ある上司がいる。
・昔はすごかった
・知識もある
・技術もある
でも
今の空気に合ってない。
価値観が古い。
でも本人は気づいてない。
なぜか。
成功体験があるから。
宮崎駿も同じ。
ヒット作を出し続けてる。
評価されてる。
だから
「自分の好きなもの=正しい」
この構図が強くなる。
そして
・飛行機好き
・ミリタリー好き
・モテない男の理想像
これをそのまま作品に出す。
止める人がいない。
結果
「濃すぎる自己投影」
が完成する。
違和感は少しずつズレていく
最初はいい。
むしろ面白い。
こだわりがある。
好きが詰まってる。
でもそれが強すぎるとどうなるか。
他人が置いていかれる。
紅の豚もそう。
・飛行機オタク要素
・男のロマン
・中年男性向け
これが濃すぎて
人によっては
「何これ?」
になる。
しかも制作過程もヤバい。
・短編の予定
・JALの機内用
→ 気づいたら長編
あるある。
やりたいこと止まらなくなるタイプ。
完全に趣味が暴走してる。
でもこれ、クリエイターあるある。
そして同時に
「周りが止められない状態」
でもある。
こういう時って、
大体バランス崩れる。
違和感とどう向き合うか
ここ大事。
違和感って悪じゃない。
むしろヒント。
紅の豚を見て
・カッコいいと思う人
・ちょっと気持ち悪いと思う人
両方いていい。
どっちも正しい。
人間関係も同じ。
・尊敬できるけど疲れる人
・話は面白いけど距離取りたい人
この感覚、大事にした方がいい。
違和感って
「自分と相手の価値観のズレ」
を教えてくれる。
無理に合わせなくていい。
理解できれば十分。
紅の豚の違和感の正体とは?男の美学と心理|まとめ
紅の豚は、メッセージ映画じゃない。
思想でもない。
ただの
「好きの塊」
飛行機が好き。
男の美学が好き。
中年男の哀愁が好き。
それを全部詰め込んだ。
だから刺さる人には刺さる。
でも刺さらない人には
ただの“濃い作品”。
そしてその違和感の正体は
「誰のための作品かが偏りすぎていること」
だったりする。
まあでもさ。
あれだけ好き勝手やって
映画として成立してる時点で
やっぱすごいよ。
普通はただの自己満で終わるから。


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