小説・文学 『彼女のしあわせ』(朝比奈あすか・著)レビュー|「ないもの」より「ここにある幸せ」を見直す物語 三姉妹と母の視点が交差し、結婚・出産・仕事・介護に揺れる心を繊細に描く連作短編。完璧ではない毎日の中で「ここにあるしあわせ」を掬い直す一冊。等身大の痛みと回復が静かに沁みます。 2025.11.12 小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ
小説・文学 『図書室のピーナッツ』(竹内真・著)レビュー|なぜ本は人と人を結び直すのか? 高校の図書室で働く“なんちゃって司書”詩織が、本に宿る思いと高校生たちの悩みに向き合う物語。日常の小さな謎をひもとく過程で、人と本の距離がふわりと近づいていく。読書の喜びと図書室が持つ力を優しく思い出させてくれる一冊。 2025.12.10 小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ
小説・文学 『雲を紡ぐ』(伊吹有喜・著)レビュー|不器用な家族の想いは届くのか? 不登校になった少女が盛岡の祖父のもとで出会った伝統織物「ホームスパン」。糸を紡ぐ手仕事を通して、すれ違っていた家族の心も少しずつほぐれていく。言葉にできない想いが胸を打つ、静かで温かな再生の物語。 2026.01.25 小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ
サスペンス・ミステリー 『金環日蝕』(阿部暁子・著)レビュー|なぜ若者たちは「闇」に触れながらもなお光を選ぼうとするのか? ひったくり事件をきっかけに出会った女子大生・春風と高校生・錬。落とされたストラップを手がかりに犯人を追ううち、ヤングケアラーや詐欺、家族の崩壊といった現代の闇が浮かび上がります。それでも希望の光を掴もうとする若者たちの物語が胸に刺さりました。 2025.11.26 サスペンス・ミステリー小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ
小説・文学 『ぶたぶた図書館』(矢崎ありみ・著)レビュー|なぜ図書館とぶたぶたは、こんなにも人の心をほどくのか? 図書館を舞台に、ぬいぐるみのぶたぶたが人の悩みにそっと寄り添う連作短編集。図書館イベント「ぬいぐるみおとまり会」を通して描かれる再生とつながりの物語を、読後の余韻とともにレビューします。 2025.12.14 SF・ファンタジー小説・文学
本屋大賞受賞作 『ゴールデンスランバー』(伊坂幸太郎・著)レビュー|信頼と習慣が命をつなぐ逃亡劇 首相暗殺犯に仕立て上げられた青年・青柳雅春が、巨大な陰謀に追われながら「信頼」と「習慣」によって生き延びようとする姿を描く長編小説。伏線の緻密さと人間ドラマの深さが胸を打つ、伊坂幸太郎の代表作。 2025.11.17 サスペンス・ミステリービジネス・教養メディア化・小説小説・文学本屋大賞受賞作
小説・文学 『月曜日の抹茶カフェ』(青山美智子・著)レビュー|“縁は種”が芽吹く、十二か月のやさしい連鎖 『月曜日の抹茶カフェ』は、京都と東京をつなぐ十二編の連作短編集。抹茶と和菓子、ささやかな言葉が人を結び、やがて物語は一周して温かな光に戻ります。心が落ち着く一冊。 2025.11.10 小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ
小説・文学 『プリンセス・トヨトミ』(万城目学・著)レビュー|なぜ「大阪国」の荒唐無稽な秘密に、こんなにも胸が熱くなるのか? 大阪に「大阪国」という極秘組織が存在したら? 会計検査院VS大阪国の攻防を軸に、世代愛・親子愛・土地への愛が交錯する歴史ファンタジー『プリンセス・トヨトミ』を、物語の熱と大阪愛に浸りながらじっくりレビュー。 2025.11.28 メディア化・小説小説・文学歴史・伝記
恋愛・ヒューマンドラマ 『君と読む場所』(三川みり・著)レビュー|なぜ本は孤独な心をそっとつないでくれるのか? 『君と読む場所』は、中学生の有季と偏屈な読書家・七曲さん、そして心を閉ざした少女・麻友が「読む」という行為を通してつながっていく物語です。本をめぐる葛藤や再生の瞬間が丁寧に描かれ、読書の温かさをあらためて思い出させてくれる一冊。 2025.12.09 小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ
メディア化・小説 『ミッドナイト・バス』(伊吹有喜・著)感想レビュー|家族はやり直せるの? 東京―新潟を走る深夜バス。運転手・利一と、別れた妻、美雪、子どもたち、そして周囲の人々が「すれ違い」と「後悔」を抱えながら夜を越えていく。苦い現実もあるのに、不思議と温かい。人生の再出発を静かに描く物語。 2026.01.30 メディア化・小説小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ