
積読の山を見て、そろそろどうにかしたいと思っていたタイミングで、この本に出会いました。「高速読書」という言葉は以前から知っていたのですが、読み始めてみると、単に早く読む話ではなく、むしろ“忘れないための設計”に重点が置かれているように感じました。読書が「読んだ気がする」で終わりがちな自分にとって、少し耳の痛いところもありつつ、最後まで手が止まりませんでした。
【書誌情報】
| タイトル | 死ぬほど読めて忘れない高速読書 |
|---|---|
| 著者 | 上岡正明 |
| 出版社 | アスコム |
| 発売日 | 2019/08 |
| ジャンル | ビジネス・経営・経済 |
| ISBN | 9784776210528 |
| 価格 | ¥1,540 |
高速読書なら、10倍読める10倍忘れないだから100倍、 知識が脳に刻み込まれる!ただの速読法ではない。脳科学から生まれた人生を豊かに変える読書術、それが高速読書である。【高速読書のここがすごい!】1、高速でたくさん読める高速読書は、「1冊を30分で3回読む」メソッド。速読術の「1冊3分」といった触れ込みに比べてインパクトは少ないかもしれません。しかし速読の「3分で読める」というのは、「読んだ気になっている」だけ。無意味です。高速読書は、しっかりと内容を頭にインプットすることができる本物の読書法です。2、本の内容を忘れない本で得た知識を長期記憶として脳に定着させることができます。脳科学に裏づけられた方法なので、特殊な能力や、読書の得意不得意は関係ありません。誰でも読んだら内容を忘れないスキルが身につきます。3、仕事や生活に必ずアウトプットできる高速読書の目的は「インプット」に留まりません。読書で得た知識を、仕事や生活に必ず生かせるようになります。4、レッスンは不要。すぐに実践できる高速読書は、既存の速読法とは異なり、レッスンやトレーニングは一切必要ありません。その日から始められます。5、人生がどんどん豊かに!高速読書は本で得た知識をどのように現実世界につなげるかまでカバー。実践者からは驚きの声があがっています。【高速読書実践者たちの成果】・「年収500万円だったのが、高速読書を始めて部長に昇進!年収750万円に!」(42歳・PR会社勤務)・「老後資金が不安だったが、知識量が倍増して、お金の不安が一気に解消された」(51歳・女性)・「資格試験の勉強に高速読書を活用。読んだら忘れないから、スキマ時間だけの勉強で合格できた」(38歳・会社員)・「テレビを見るだけの生活がつらくなり、高速読書を始めたら、世界が広がり、趣味の友だちができました」(70歳・年金生活者)なぜ読書で人生が変わってしまうのか?もしあなたが今の生活に不満を抱いているなら、あるいは、より豊かな人生を望んでいるなら、高速読書はあなたをサポートする最強の武器になってくれます。ぜひ、試してみてください。
本の概要(事実の説明)
本書はビジネス・教養ジャンルの読書術で、テーマは「短時間×複数回×アウトプット」によって、知識を定着させ行動に落とすことです。基本の形は、1冊を3回に分けて読む読み方で、時間を空けたり場所を変えたりしながら周回することが推奨されています。ひらがなは追いすぎず、漢字や見出しを拾って意味を取り、頭の中で「つまり何?」と問い直しながら主張を探していく流れです。後半はアウトプットの比重が大きく、エッセンスを短い言葉に落とし込むノートづくりが、読書のゴールとして提示されています。小説のように文章を味わう読書ではなく、知識を得たい読書に向く内容だと思いました。
印象に残った部分・面白かった点
印象に残ったのは、「立ち読み」が高速読書の原点だという発想です。確かに、立ったまま読んでいるときのほうが集中していたり、意外と覚えていたりすることがあり、その感覚を意識的に再現するという説明には納得感がありました。ドッグイヤーで重要箇所を折り、2周目で青ペンで気づきを書き殴り、3周目でエッセンスを行動に変えていく流れも具体的で、明日から試せそうだと感じました。一方で、速読を強く否定する書きぶりには、読書法の違いを学びたいだけの読者だと少し引っかかるかもしれません。そこは本書の主題とは別の話として、距離を取りながら読むのが合うように思えました。
本をどう解釈したか
この本が投げかけている問いは、「読書をインプットで終わらせるのか、それとも自分の行動に変えるのか」という点だと感じました。速さは目的ではなく、定着と実行のための手段にすぎない。その割り切りがあるからこそ、読むときに“捨てる勇気”が求められます。全部を丁寧に読もうとするほど、結局なにも残らない。そういう経験をしてきた人ほど、刺さる視点なのではないでしょうか。
読後に考えたこと・自分への影響
読み終えて、私は「読んだのに残らない」理由が少し見えた気がしました。再読をほとんどしないこと、読んだ内容を自分の言葉に変えていないこと、そして行動に落としていないこと。どれも思い当たる節があり、だからこそ後半のアウトプット重視が強く響きました。紙の本に書き込むことへの抵抗は残りますが、それも含めて、自分の読書の癖を変えるきっかけにはなりそうだと感じました。
この本が合う人・おすすめの読書シーン
仕事や資格勉強など、目的が明確なときに向いている本です。通勤中や昼休みなど、短い時間を区切って読む場面とも相性が良いと思いました。タイマーを使って読むと、本書の提案がより現実味を帯びてきます。逆に、文章そのものを味わいたい休日の読書には、少しせわしなく感じるかもしれません。
『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(上岡正明・著)レビューまとめ
読書を「早く終わらせる技術」ではなく、「残して使うための設計」として捉え直す一冊でした。合う本・合わない本はありつつも、読書の目的を言語化したい人には、手がかりが多いように感じます。
読後の余韻を深めるための読書サービス
この本は、読み終えた瞬間に何かが完結するというより、あとから静かに効いてくるタイプの一冊だったように感じました。
ページを閉じたあとも、ふとした瞬間に言葉や場面を思い出して、「もう一度考えてみたい」と思わせる余韻が残ります。
もし、そうした感覚をもう少し大切にしたいなら、文字とは違うかたちで触れ直すのも一つの方法です。
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移動中や家事の合間など、日常の中で考え続ける時間をつくりたい人には、無理のない選択肢だと思いました。
一方で、「まず全体像を整理してから向き合いたい」「もう少し軽い入口がほしい」と感じることもあります。
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その時の気分や読み方に合わせて選ぶのが、いちばん自然だと感じました。


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