
この本を手に取ったきっかけは、「科学的に証明された」という言葉がタイトルに大きく掲げられていたからでした。 習慣本は世の中に数え切れないほどありますが、根拠が曖昧なものも多い中で、少なくとも“研究という裏付けがある視点”でまとめられている点に安心感を覚えました。 読み始めると、1つひとつの項目が短く、気負わずに読める構成で、知識というより「試してみたい考え方」が自然と頭に残っていく感覚がありました。
【書誌情報】
| タイトル | ハーバード、スタンフォード、オックスフォード… 科学的に証明された すごい習慣大百科 人生が変わるテクニック112個集めました |
|---|---|
| 著者 | 堀田秀吾【著】 |
| 出版社 | SBクリエイティブ |
| 発売日 | 2025/07 |
| ジャンル | ビジネス・経営・経済 |
| ISBN | 9784815633417 |
| 価格 | ¥1,760 |
仕事、ダイエット、健康管理、勉強、目標達成…すべて成功のカギは「習慣化」にあります。しかし間違った習慣を身につけてしまったらその代償は大きくなってしまいます。何をどう習慣化すればいいか、そのために重要になるのが「エビデンス」です。・もし「A」をしたら「B」をすると、あらかじめ決めておく・選択肢は必ず「3つ」用意しておく・常にポジティブな言葉を使う―つらさに対する耐性が高まる・52分間作業して、17分休憩する―生産性が高まるetc.本書は、ハーバード、スタンフォード、オックスフォード…などの研究機関において証明されたテクニックを112個紹介。見開き図解入りでわかりやすい。気になったテクニックからはじめられ、情報収集のためにも役立ち、また読みものとしても楽しめる一冊です。※カバー画像が異なる場合があります。
本の概要(事実の説明)
本書は、脳科学・心理学・行動科学などの研究をもとに、「人生を良い方向へ導く習慣」を112個紹介する実用書です。 仕事・勉強・健康・人間関係など幅広いテーマが扱われており、どこから読んでも問題ない“百科事典型”の構成になっています。 習慣を努力や意志の問題として捉えるのではなく、「脳の仕様を理解し、環境や認知を味方につける」という視点が軸にあり、習慣化が苦手な人ほど読みやすい内容だと感じました。
印象に残った部分・面白かった点
特に印象に残ったのは、「まず動くと、脳があとからついてくる」という考え方でした。やる気が出てから行動するのではなく、行動が感情や意欲を引き出すという視点は、頭では分かっていても改めて言語化されると腑に落ちます。 また、既存の習慣に新しい行動をくっつける「ハビットスタッキング」や、環境によって行動を自然に誘導する「ナッジ」の考え方も、無理なく取り入れられそうだと感じました。 「嫌な出来事を三人称で語ることで感情をコントロールする」「他人の幸せを願うことで自分の幸福度が上がる」といった項目も、科学と日常感覚がうまく結びついている印象でした。
本をどう解釈したか
この本が伝えようとしているのは、「人は意志の弱さで失敗するのではなく、脳の特性を知らずに戦っているだけ」という視点だと感じました。 やらされている(MUST)状態では続かず、自分で決めた(WILL)と認識できた瞬間に、人は粘り強く行動できる。その構造を理解すること自体が、習慣を変える第一歩なのだと思います。 一方で、すべての項目に詳細な検証データが示されているわけではなく、「考え方のヒント集」として読む距離感も大切だと感じました。
読後に考えたこと・自分への影響
読み終えて強く残ったのは、「完璧な習慣を作ろうとしなくていい」という感覚です。 112個も提示されているからこそ、全部やろうとせず、自分に合いそうなものを一つ拾えばいい。 不便の中に益を見いだす、出来事には必ず裏表があると捉える、といった姿勢は、習慣以前に“ものの見方”を整えてくれるように感じました。 自分の反応を一拍置いて眺めること、それ自体が大きな習慣なのかもしれません。
この本が合う人・おすすめの読書シーン
通勤時間や待ち時間に、数ページだけ読むのに向いている一冊です。 また、静かな休日に気になった項目を拾い読みしながら、自分の生活に当てはめて考える時間にもよく合います。 一気読みよりも、生活の隙間に少しずつ染み込ませる読み方がしっくりくる本だと感じました。
『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード… 科学的に証明された すごい習慣大百科』(堀田秀吾・著)レビューまとめ
習慣を「意志」ではなく「仕組み」として捉え直すためのヒント集。
すぐに人生が変わる魔法の本ではないけれど、考え方の選択肢を静かに増やしてくれる一冊でした。
読後の余韻を深めるための読書サービス
この本は、読み終えた瞬間に何かが完結するというより、あとから静かに効いてくるタイプの一冊だったように感じました。
ページを閉じたあとも、ふとした瞬間に言葉や場面を思い出して、「もう一度考えてみたい」と思わせる余韻が残ります。
もし、そうした感覚をもう少し大切にしたいなら、文字とは違うかたちで触れ直すのも一つの方法です。
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移動中や家事の合間など、日常の中で考え続ける時間をつくりたい人には、無理のない選択肢だと思いました。
一方で、「まず全体像を整理してから向き合いたい」「もう少し軽い入口がほしい」と感じることもあります。
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全体像をつかむための入口としては flier。
一冊の内容を、時間をかけて味わい直すなら Audible。
その時の気分や読み方に合わせて選ぶのが、いちばん自然だと感じました。


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