小説・文学 『わたしの知る花』(町田そのこ・著)レビュー|人生のタイミングは戻せるの? 公園に現れた黒づくめの老人・葛城平に惹かれた高校生の安珠。距離が近づいた矢先に訪れる死。残されたノートを辿るほど、平の壮絶な過去と「花」に込めた想いが浮かび上がる。切なくも温かな連作。 2026.01.23 小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ
小説・文学 『天地明察 上』(冲方丁・著)レビュー|江戸の星空と才気が紡ぐ、人の歩みの物語 江戸初期、碁打ち渋川春海が算術と天文に魅せられ、日本独自の暦作りに挑む姿を描いた歴史小説『天地明察 上』。理系の学問が息づいていた江戸の空気と、人々の情熱が胸を熱くする一冊をレビュー。 2025.11.19 メディア化・小説小説・文学本屋大賞受賞作歴史・伝記
サスペンス・ミステリー 『爆弾』(呉勝浩・著)レビュー|なぜ、この“狂気の対話”は読者の正義を揺さぶるのか? 警察と“爆弾魔”の心理戦が息をつかせない緊迫のミステリー『爆弾』。取調室を中心に展開する会話劇の迫力、揺らぐ正義、露わになる人間の本質を描いた本作について、読みどころと感じた問いをレビュー。 2025.11.20 サスペンス・ミステリーメディア化・小説小説・文学
メディア化・小説 『鹿男あをによし』(万城目学・著)レビュー|なぜ「鹿がしゃべる奈良」はこんなにも愛おしく感じてしまうのか? 奈良の女子高に赴任した「おれ」が、しゃべる鹿に使命を告げられ、日本の危機を救う役目を負うことに。邪馬台国や三角縁神獣鏡、剣道部の青春が絡み合う万城目ワールド全開の一冊。笑ってハラハラしながら、読後は奈良に行きたくなる物語でした。 2025.11.27 SF・ファンタジーメディア化・小説小説・文学
小説・文学 『透明なルール』(佐藤いつ子・著)レビュー|なぜ私たちは「空気」に縛られていることに気づけないのか? 中学二年生の優希が、「同調圧力」という透明なルールに気づき、自分の言葉を取り戻していく物語『透明なルール』。空気を読み過ぎて苦しくなったことがある人にこそ届けたい、思春期と成長の物語。 2025.11.29 小説・文学
小説・文学 『君と読む場所』(三川みり・著)レビュー|なぜ本は孤独な心をそっとつないでくれるのか? 『君と読む場所』は、中学生の有季と偏屈な読書家・七曲さん、そして心を閉ざした少女・麻友が「読む」という行為を通してつながっていく物語です。本をめぐる葛藤や再生の瞬間が丁寧に描かれ、読書の温かさをあらためて思い出させてくれる一冊。 2025.12.09 小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ