本屋大賞受賞作 『天地明察 上』(冲方丁・著)レビュー|江戸の星空と才気が紡ぐ、人の歩みの物語 江戸初期、碁打ち渋川春海が算術と天文に魅せられ、日本独自の暦作りに挑む姿を描いた歴史小説『天地明察 上』。理系の学問が息づいていた江戸の空気と、人々の情熱が胸を熱くする一冊をレビュー。 2025.11.19 メディア化・小説小説・文学本屋大賞受賞作歴史・伝記
ビジネス・教養 『図書室のはこぶね』(名取佐和子・著)レビュー|伝統は誰のためにあるのか? 高校の図書室で見つかった“メモ付きの本”をきっかけに、過去と現在の謎がつながっていく青春ミステリー。図書委員や司書の仕事も丁寧に描かれ、伝統を守る意味を問い直す優しい読後感が残ります。 2025.12.06 サスペンス・ミステリービジネス・教養小説・文学
小説・文学 『彼女のしあわせ』(朝比奈あすか・著)レビュー|「ないもの」より「ここにある幸せ」を見直す物語 三姉妹と母の視点が交差し、結婚・出産・仕事・介護に揺れる心を繊細に描く連作短編。完璧ではない毎日の中で「ここにあるしあわせ」を掬い直す一冊。等身大の痛みと回復が静かに沁みます。 2025.11.12 小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ
小説・文学 『鹿男あをによし』(万城目学・著)レビュー|なぜ「鹿がしゃべる奈良」はこんなにも愛おしく感じてしまうのか? 奈良の女子高に赴任した「おれ」が、しゃべる鹿に使命を告げられ、日本の危機を救う役目を負うことに。邪馬台国や三角縁神獣鏡、剣道部の青春が絡み合う万城目ワールド全開の一冊。笑ってハラハラしながら、読後は奈良に行きたくなる物語でした。 2025.11.27 SF・ファンタジーメディア化・小説小説・文学
小説・文学 『虹いろ図書館のへびおとこ』(櫻井とりお・著)レビュー|なぜ図書館は「逃げ場」から居場所になるのか? いじめがきっかけで不登校になった小学生・ほのかが、古びた図書館と“へびおとこ”と呼ばれる司書に出会い、少しずつ自分を取り戻していく物語です。本と人に救われる過程を丁寧に描いた一冊から、「逃げてもいい」「それでも生きていく」というメッセージを読み取りました。 2025.12.12 小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ
小説・文学 『教室に並んだ背表紙』(相沢沙呼・著)レビュー|なぜ「居場所のない背中」に物語はそっと寄り添ってくれるのか? 中学校の図書室を舞台に、教室に居場所を見つけられない6人の少女たちが、本と学校司書の“しおり先生”に出会い、少しずつ世界を取り戻していく連作短編集『教室に並んだ背表紙』。中学時代の息苦しさと、物語がくれる静かな救いを振り返りながらレビュー。 2025.12.07 小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ
小説・文学 『晴れた日は図書館へいこう』(緑川聖司・著)レビュー|なぜ本好きの心をこんなにも温めるのか? 本と図書館をこよなく愛する小学五年生・茅野しおりが、司書のいとこや同級生とともに“日常の謎”に向き合う連作短編集『晴れた日は図書館へいこう』レビュー。優しさと少しの現実を併せ持つ物語から、本の力とことばの核心にそっと触れました。 2025.12.07 小説・文学
メディア化・小説 『魔女の宅急便 全6冊合本版』(角野栄子・著)レビュー|映画の先に何が続く物語なのか? ジブリ映画で完結したと思っていた『魔女の宅急便』は、実はキキが35歳になるまで続く全6巻の物語。恋と自立の泥臭さに震える大人のための読書体験を、読後の余韻とともにレビューします。 2026.01.13 メディア化・小説小説・文学
本屋大賞受賞作 『カフネ』(阿部暁子・著)レビュー|なぜ「誰かと食べるご飯」は傷だらけの心をつなぎ直すのか? 弟の急死と離婚で生きる気力を失った薫子が、弟の元恋人・せつなと家事代行サービス「カフネ」で他人の暮らしに寄り添う中で再生していく物語。料理と食卓を通じて、「誰かと生きる」ことの痛みと温かさを思い出させてくれる一冊でした。 2025.11.26 小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ本屋大賞受賞作
小説・文学 『天地ダイアリー』(ささきあり・著)レビュー|マスクが外せない中一男子が花壇とともに育つ物語 『天地ダイアリー』は、マスクが外せない中一男子・広葉が、栽培委員会の活動と仲間との出会いを通して少しずつ殻を破っていく成長物語です。スクールカーストや友だち関係に悩む子どもたちにそっと寄りそう、園芸×青春の優しい一冊でした。 2025.11.14 小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ