#静かな休日に

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本屋大賞受賞作

『天地明察(下)』(冲方丁・著)レビュー|暦に挑み続けた二十年と、受け継がれる志の物語

改暦の総大将として日本独自の暦作りに挑んだ渋川春海の二十年の奮闘を描く『天地明察(下)』。仲間の志と幾度もの挫折を乗り越えて天に挑む姿に、胸が熱くなる歴史エンタメ小説。知的な興奮と清々しい読後感が残る一冊です。歴史が苦手でも読みやすいと感じました。
小説・文学

『よむよむかたる』(朝倉かすみ・著)レビュー|読書会は人生を救うのか?

朝倉かすみ『よむよむかたる』をレビュー。小樽の古民家カフェで月1回開かれる平均年齢85歳の読書会に、28歳の青年が加わる物語です。方言と脱線だらけの会話の奥に、老いと死、傷を抱える人の支え合いが滲み、胸いっぱいの読後感が残りました。
小説・文学

『人魚が逃げた』(青山美智子・著)レビュー|銀座の歩行者天国で人生の物語が動き出す

『人魚が逃げた』は、銀座の歩行者天国と「人魚姫」をモチーフにした連作短編集です。謎の王子の「人魚が逃げた」発言をきっかけに、5人の男女の人生が静かに動き出す――誤解やすれ違いを越えて、自分の本音と向き合う物語。
エッセイ・ノンフィクション

『本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む』(かまど/みくのしん・著)レビュー|読書に正解はあるのか?

本を読んだことがない32歳が名作文学に初挑戦。笑って泣いて戸惑いながら進む読書体験は、読書に「正しい読み方」がないことを教えてくれます。本好きにも苦手な人にも響く一冊です。
小説・文学

『みなさんの爆弾』(朝比奈あすか・著)レビュー|境界の外側で火花を散らす、6つの“偏愛”と回復の物語

女子校の憧れからサイコな親子、作家の仕事と育児、教室の理不尽まで。質感の異なる6編が“見えない爆弾”を照らし、私たちの日常に潜む痛みと希望を可視化する短編集です。
エッセイ・ノンフィクション

『手の倫理』(伊藤亜紗・著)レビュー|「ふれる」と「さわる」が揺さぶるケアの倫理

『手の倫理』は、「ふれる」と「さわる」の違いから、介護や看護、家族関係までを問い直す一冊です。触覚を通じて安心と信頼、道徳と倫理の差異を考えさせられ、自分の“手の使い方”にまで静かに揺さぶりをかけてくる本だと感じました。
ビジネス・教養

『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード… 科学的に証明された すごい習慣大百科 人生が変わるテクニック112個集めました』(堀田秀吾・著)レビュー|科学は習慣をどこまで味方につけられるのか?

脳科学・心理学・行動科学の研究をもとに、人生を前向きに変える112の習慣を紹介する一冊。どこからでも読める構成で、習慣化に悩む人が自分に合う方法を見つけるためのヒントが詰まっています。
メディア化・小説

『鹿男あをによし』(万城目学・著)レビュー|なぜ「鹿がしゃべる奈良」はこんなにも愛おしく感じてしまうのか?

奈良の女子高に赴任した「おれ」が、しゃべる鹿に使命を告げられ、日本の危機を救う役目を負うことに。邪馬台国や三角縁神獣鏡、剣道部の青春が絡み合う万城目ワールド全開の一冊。笑ってハラハラしながら、読後は奈良に行きたくなる物語でした。
恋愛・ヒューマンドラマ

『博士の愛した数式』(小川洋子・著)レビュー|80分だけ続く記憶と、静かに積もる「=愛」の物語

記憶が80分しかもたない数学者と、家政婦の「私」、10歳の息子ルート。数式と阪神タイガースをめぐるささやかな日常の中で、ゆっくりと育っていく絆を描く『博士の愛した数式』。
小説・文学

『天地ダイアリー』(ささきあり・著)レビュー|マスクが外せない中一男子が花壇とともに育つ物語

『天地ダイアリー』は、マスクが外せない中一男子・広葉が、栽培委員会の活動と仲間との出会いを通して少しずつ殻を破っていく成長物語です。スクールカーストや友だち関係に悩む子どもたちにそっと寄りそう、園芸×青春の優しい一冊でした。
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