
本屋に立ち寄るたび、気になるビジネス書を手に取っては、いつの間にか積まれていく。そんな経験が続いていたときに出会ったのが、この本でした。読み始めてすぐ感じたのは、「早く読む」こと自体が目的ではない、という点です。ページをめくるごとに、読書に対する自分の姿勢を問い返されているようで、少し背筋が伸びる感覚がありました。
【書誌情報】
| タイトル | 高速読書 |
|---|---|
| 著者 | 上岡正明 |
| 出版社 | アスコム |
| 発売日 | 2025/08 |
| ジャンル | ビジネス・経営・経済 |
| ISBN | 9784776214311 |
| 価格 | ¥1,540 |
月にたった1、2冊しか読めなかった人が、この「高速読書」で12~15冊をムリなく読破!これは、ただの速読法ではない。脳科学から生まれた、人生を豊かに変える読書術。【高速読書とは?】高速読書は、「1冊を30分で3回読む」メソッド。これは脳科学に裏づけられた本当に忘れない読書法です。一般的な速読術のスピードには及びませんが、その分記憶への定着度は格段に高くなっています。高速読書を成功させるポイントは以下の3つ。ポイント1:ロケットスタートリーディングポイント2:青ペンなぐり書きリーディングポイント3:アウトプットリーディングこの3つのポイントは、誰でもすぐに、レッスンなしで簡単に実践できます。これらを駆使して高速読書を続けることで、だんだんとあなたの人生は好転していくことでしょう。まさに、効率よく読書(インプット)を成果(アウトプット)に変えることができるのが、この「高速読書」なのです。【高速読書は速読とはまったく違う!】「1冊を読む速さを速くするなら、速読と同じでは?」そう思う方もいるでしょう。しかし、高速読書は速読とは目指すゴールが異なります。速読 → ひたすら速くたくさん読むことが目的高速読書 → たくさん読んで記憶に定着させるのが目的たくさんの本から得た情報はその後の仕事や生活で活かしていくことができます。つまり、高速読書で得られるのは情報の量と質だけではなく、時間と成果でもあるのです。【効果を実感した人多数!】「年収500万円だったのが、高速読書を始めて部長に昇進!年収750万円に!」(42歳・PR会社勤務)「老後資金が不安だったが、高速読書によって知識量が倍増して、お金の不安が一気に解消された」(51歳・女性)「資格試験の勉強に高速読書を活用。読んだら忘れないから、スキマ時間だけの勉強で合格できた」(38歳・会社員)「テレビを見るだけの生活がつらくなり、高速読書を始めたら、世界が広がり、趣味の友だちができました」(70歳・年金生活者)本は、あなたのパートナーになってくれる。本は、あなたの背中を押す味方になってくれる。読書を武器に変える「高速読書」を、ぜひお試しください!※本書は2019年8月に弊社より刊行された『死ぬほど読めて忘れない高速読書』を改題し、修正したものです。
本の概要(事実の説明)
本書はビジネス・教養ジャンルに分類される読書術の本です。テーマは、限られた時間の中で、いかに本を「自分の血肉」にしていくかという一点に集約されます。著者は、速読と高速読書の違いを明確にし、前者が読む行為にとどまるのに対し、後者は知識を行動へとつなげるための技術だと語ります。分散学習やアウトプット重視の考え方を軸に、具体的な読み方やノートの使い方が紹介されており、知識を目的として本を読む人に向いている内容だと感じました。
印象に残った部分・面白かった点
印象に残ったのは、「読む前に目的を明確にする」という考え方です。すべてを丁寧に読む必要はなく、自分に不要な部分は読み飛ばしてよいという割り切りが、妙に腑に落ちました。また、30分で3周するという分散型の読書法や、漢字だけを拾って読む方法は半信半疑でしたが、実際に試してみると、確かに記憶に残りやすいと感じました。ただ読むだけで終わらせず、行動につなげるための工夫が随所に散りばめられています。
本をどう解釈したか
この本が投げかけているのは、「なぜ本を読むのか」という問いだと思います。知識を集めるためなのか、変わるためなのか。その違いによって、読む速度も、読み方も変わるという著者の視点は一貫しています。小説やエッセイを味わう読書とは別の軸を提示している点に、強い意志を感じました。
読後に考えたこと・自分への影響
読み終えて感じたのは、読書に対する罪悪感が少し軽くなったことです。全部を読まなくてもいい、忘れてもいい。ただ、必要なものを取り出して使えばいい。そう考えることで、積読に対する心理的なハードルが下がりました。読書を「作業」ではなく「選択」に変える一冊だったように思います。
この本が合う人・おすすめの読書シーン
通勤時間や、仕事の合間など、限られた時間で読むのに向いている本です。ストップウォッチを片手に試しながら読むことで、読書そのものが一つの実験のようになり、集中力が高まると感じました。
『高速読書』(上岡正明・著)レビューまとめ
読書を早めるための本ではなく、読書の意味を組み替えるための一冊でした。知識を行動につなげたい人に、静かに問いを投げかけてきます。
読後の余韻を深めるための読書サービス
この本は、読み終えた瞬間に何かが完結するというより、あとから静かに効いてくるタイプの一冊だったように感じました。
ページを閉じたあとも、ふとした瞬間に言葉や場面を思い出して、「もう一度考えてみたい」と思わせる余韻が残ります。
もし、そうした感覚をもう少し大切にしたいなら、文字とは違うかたちで触れ直すのも一つの方法です。
Audibleは、オーディオブックやポッドキャストを含む数十万作品が聴き放題で、30日間の無料体験があり、月額1,500円でいつでも退会できます。
移動中や家事の合間など、日常の中で考え続ける時間をつくりたい人には、無理のない選択肢だと思いました。
一方で、「まず全体像を整理してから向き合いたい」「もう少し軽い入口がほしい」と感じることもあります。
flierは、1冊約10分で読める要約が用意されていて、毎日1冊ずつ追加されます。
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全体像をつかむための入口としては flier。
一冊の内容を、時間をかけて味わい直すなら Audible。
その時の気分や読み方に合わせて選ぶのが、いちばん自然だと感じました。


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