
著者がYouTuberとして発信している動画をきっかけに、本書を手に取りました。MBAを持ち、脳科学を背景に企業経営や投資にも関わるという経歴から、かなり理論寄りの仕事術を想像していたのですが、読み始めると印象は少し違いました。 全体を通して感じたのは、「考える前に動け」という強いメッセージです。準備不足への不安を抱えがちな自分にとっては、刺激的であると同時に、どこか耳の痛い読書体験でもありました。
【書誌情報】
| タイトル | 自分のやりたいことを全部最速でかなえるメソッド 高速仕事術 |
|---|---|
| 著者 | 上岡正明 |
| 出版社 | アスコム |
| 発売日 | 2021/01 |
| ジャンル | ビジネス・経営・経済 |
| ISBN | 9784776211167 |
| 価格 | ¥1,650 |
「成果がすぐ出る」「時間に追われない」「お金が増える」「副業で成功する」「先送りがなくなる」など、最小の時間で最大の「結果」を出すメソッド!
本の概要(事実の説明)
本書はビジネス・教養ジャンルに分類される自己啓発書で、「やりたいことを最速で実現する」ための仕事術を扱っています。 テーマの中心にあるのは、インプットよりもアウトプットを優先し、行動と改善を高速で回し続けることです。 著者は、まず目標を一つに絞り、その達成に必要なこと以外はやらない姿勢を徹底します。フォーカスノートを使った短期目標の設定や、シングルタスクへの集中など、具体的な実践例も多く紹介されています。 準備が整ってから動きたい人よりも、行動力を高めたい人や、仕事のスピード感を変えたい人に向いている一冊だと感じました。
印象に残った部分・面白かった点
特に印象に残ったのは、「インプットは後回しでいい」という割り切りです。多くの人がまず勉強から入ろうとする中で、本書は失敗を前提にアウトプットの量を増やすことを推奨します。この姿勢は極端にも感じましたが、だからこそ強く印象に残りました。 また、Todoリストをしまい、あえてシングルタスクに集中するという発想や、仮想ライバルの写真を手帳に貼るといった少し癖のある方法も、著者らしい具体性がありました。実行できるかどうかは別として、読んでいて思考が揺さぶられる部分でした。
本をどう解釈したか
本書が投げかけている問いは、「なぜ私たちは動く前に立ち止まってしまうのか」という点にあるように感じました。 著者の視点では、準備や不安そのものが行動を遅らせる最大の要因であり、結果として成長の機会を逃していると映っているようです。 失敗を恐れず、改善を前提に行動するという考え方は、合理的である一方、精神的なエネルギーをかなり要求するものでもあると感じました。
読後に考えたこと・自分への影響
読み終えて残ったのは、「高速で仕事を片付ける以前に、なぜそれをやるのかを問われている」という感覚でした。 仕事のスピードや効率の問題は、実は目標設定や動機の弱さと結びついているのかもしれません。本書は、その点をかなり厳しく突きつけてきます。 すべてを一度に実践するのは難しいですが、繰り返し読み返しながら、自分に合う部分だけを取り入れていく余地はあると感じました。
この本が合う人・おすすめの読書シーン
通勤時間や仕事の合間など、頭が仕事モードに切り替わっている時間帯に読むと、本書のメッセージが入りやすいように感じました。 また、少し立ち止まって自分の働き方を見直したいタイミングで、ノートを横に置きながら読むのも相性が良さそうです。
『自分のやりたいことを全部最速でかなえるメソッド 高速仕事術』(上岡正明・著)レビューまとめ
行動を最優先する姿勢に賛否は分かれそうですが、自分の仕事観を揺さぶられる一冊でした。読み終えたあと、何を変えるかを考え続けたくなる本だと感じます。
読後の余韻を深めるための読書サービス
この本は、読み終えた瞬間に何かが完結するというより、あとから静かに効いてくるタイプの一冊だったように感じました。
ページを閉じたあとも、ふとした瞬間に言葉や場面を思い出して、「もう一度考えてみたい」と思わせる余韻が残ります。
もし、そうした感覚をもう少し大切にしたいなら、文字とは違うかたちで触れ直すのも一つの方法です。
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移動中や家事の合間など、日常の中で考え続ける時間をつくりたい人には、無理のない選択肢だと思いました。
一方で、「まず全体像を整理してから向き合いたい」「もう少し軽い入口がほしい」と感じることもあります。
flierは、1冊約10分で読める要約が用意されていて、毎日1冊ずつ追加されます。
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全体像をつかむための入口としては flier。
一冊の内容を、時間をかけて味わい直すなら Audible。
その時の気分や読み方に合わせて選ぶのが、いちばん自然だと感じました。


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