ボカロ曲って、ただの音楽じゃなくて、それぞれにしっかりとした物語や世界観があるのが魅力だよね。
「この曲の続きが知りたい！」「このキャラクターの心情をもっと深く知りたい！」なんて思うこと、ない？
そんなときにぴったりなのが「ボカロ小説」！
ボカロ曲のストーリーを小説としてじっくり楽しめるから、音楽とはまた違った形で感動できるんだよね。
今回は、チルい雰囲気でじんわり心に染みるボカロ小説を5つピックアップして紹介するよ。
それぞれの魅力や見どころをたっぷり語るから、ぜひ最後まで読んでみてね！
チルい雰囲気でじんわり心に染みるボカロ小説5選
「チルいボカロ小説」って、ボカロ曲の世界観をそのまま小説で楽しめるところが魅力なんだ。
曲の歌詞やテーマをもっと深く知りたいっていう気持ちを、小説がうまく満たしてくれるんだよね。
チルい雰囲気のボカロ小説5選を紹介していくよ♪
①『Just Be Friends.』（Dixie Flatline原作）
切ないけど前を向ける、恋の終わりの物語
ボカロの名曲「Just Be Friends」
爽やかなメロディーと裏腹に、切なくて胸がギュッとなる歌詞が印象的な曲だよね。
この曲を原作にした小説では、歌詞だけでは描ききれなかった二人の心の動きが、さらに細かく描写されているんだ。
【あらすじ】
主人公の田倉花音と青木創は、高校時代から付き合っていたカップル。
でも、付き合いが長くなるうちに、気持ちのすれ違いが生まれてしまう。
最初は小さな違和感だったのに、それが積み重なって、大きな溝になってしまった二人。
お互いに好きなはずなのに、なぜか噛み合わなくなってしまう関係。
そんな二人が、悩みながらも「別れ」という選択肢に向き合っていく様子が、リアルな感情とともに綴られているよ。
【見どころ】
曲の歌詞では、一瞬の感情や思い出が切り取られているけど、小説ではその背景や経緯がじっくりと描かれているから、より深く感情移入できるんだよね。
「別れるしかない」っていう結論に至るまでの葛藤や、まだ未練があるけど前に進もうとする二人の姿に、共感する人も多いはず。
失恋の切なさを味わいたい人や、恋愛のリアルな心理描写が好きな人には、特におすすめ！
②『メランコリック』（Junky原作）
甘酸っぱい青春の揺れる気持ち
Junkyの「メランコリック」といえば、ちょっとツンデレっぽい可愛らしい歌詞が特徴のボカロ曲だよね。
幼馴染の関係って、恋愛に発展しそうでしない、微妙な距離感があるから、もどかしくてキュンとするんだよね。
この小説では、そんな幼馴染のすれ違いや、恋愛未満のもどかしさが描かれているよ。
【あらすじ】
主人公のリンとレンは、昔から一緒にいる幼馴染。
でも、リンはレンのことを特別な存在だと意識し始めていて、その気持ちを素直に伝えられない。
だから、ついそっけない態度を取ってしまったり、からかってしまったり…。
だけど、そんな態度が逆にレンを困惑させてしまって、二人の距離はなかなか縮まらない。
そんなある日、レンに別の女の子の影が見え始めて――？
【見どころ】
この小説の魅力は、まさに「青春の甘酸っぱさ」！
自分の気持ちがわからなくて、素直になれなくて、でも相手のことが気になって仕方がない。
そんな10代ならではの恋愛の揺れ動きを、すごくリアルに描いているよ。
幼馴染との恋愛って、ドキドキと切なさが混じっていて、読んでいるうちにどんどん引き込まれちゃうよ！
③『天ノ弱』（164原作）
強がりな心の裏側を描くドラマチックストーリー
「天ノ弱」って、歌詞の内容がめちゃくちゃエモいよね。
「本当は素直になりたいのに、なれない」っていう気持ちを歌った曲だけど、この小説版では、その世界観をさらに深く掘り下げているんだ。
【あらすじ】
主人公の悠は、人気バンドのボーカルで、自由気ままな性格。
だけど、本当は過去のトラウマや、人間関係に対する不器用さを抱えている。
そんな彼が、ファンの奏と出会い、彼女の純粋な気持ちに少しずつ影響を受けていく。
そこに、謎の少女ジャックが現れ、悠の心の奥に隠された秘密が明らかになっていく…。
【見どころ】
この小説は、まさに「強がり」と「本音」の間で揺れ動く人間ドラマ。
悠が少しずつ変わっていく過程が丁寧に描かれていて、彼の葛藤がリアルに伝わってくるよ。
④『カゲロウデイズ』（じん原作）
不思議な夏の物語に引き込まれる！
ボカロ小説といえば、「カゲロウデイズ」シリーズは外せないよね！
元々はじん（自然の敵P）の楽曲シリーズだったけど、小説化してからさらに人気が爆発した作品。
【あらすじ】
主人公のシンタローは、引きこもり気味の少年。
ある日、ネットで知り合ったエネという少女とともに、謎の組織「メカクシ団」に関わることになる。
彼らが持つ特殊な能力と、繰り返される「カゲロウデイズ」という謎の現象。
果たして、シンタローたちはこの運命から抜け出せるのか…？
【見どころ】
ミステリー要素が強くて、次々と謎が明かされていくストーリー展開に、読み始めたら止まらなくなるよ！
タイムループ系の話が好きな人には、絶対おすすめ！
⑤『悪ノ娘』『悪ノ召使』（mothy（悪ノP）原作）
ボカロ小説の原点！壮大なダークファンタジー。
ボカロ小説の歴史を語るなら、絶対に外せないのが「悪ノ娘」シリーズ！
mothy（悪ノP）が作った「悪ノ娘」「悪ノ召使」という楽曲をもとにした小説で、中世風の王国を舞台にした壮大なダークファンタジーになっているよ。
ボカロ小説ブームの火付け役とも言われていて、今もなお多くのファンに愛されている作品なんだ。
【あらすじ】
この物語の舞台は、ルシフェニア王国。国を統べるのは、幼い王女・リリアンヌ。
彼女は美しく気品があるが、その性格はわがままで傲慢。
王国の民たちは彼女の横暴さに不満を募らせていた。
そんなリリアンヌに仕えるのが、彼女の双子の兄・アレン。
彼は幼い頃からリリアンヌに仕え、彼女を守るためならどんなことでもする忠実な召使だった。
しかし、リリアンヌの暴政が続く中で、王国は徐々に混乱に陥り、やがて悲劇が訪れる…。
「悪ノ娘」はリリアンヌ視点、「悪ノ召使」はアレン視点で描かれていて、同じ出来事でも見え方がまったく違うのがポイント。
果たして、彼らの運命はどうなるのか…。
【見どころ】
この小説の魅力は、なんといっても「ダークファンタジー」の要素が強いこと。
リリアンヌの傲慢さや、アレンの献身、周囲の人々の思惑…すべてが絡み合い、運命が少しずつ狂っていく感じがたまらない！
特に、アレンの視点で語られる「悪ノ召使」は、彼の純粋な忠誠心と悲劇が交差して、読んでいると胸が締め付けられるよ。
ボカロの世界観が好きな人なら、絶対に読んでおくべき名作。
ファンタジーが好きな人にもオススメだよ！
ボカロ小説が生まれた背景と、なぜ人気なのか？
ここまで、チルい雰囲気のボカロ小説を紹介してきたけど、そもそもボカロ小説ってどうして生まれたんだろう？
ボカロ楽曲のストーリー性がカギ！
ボカロ曲って、ただの音楽じゃなくて、一曲の中に物語がぎゅっと詰め込まれているものが多いんだよね。
たとえば「Just Be Friends」なら「別れのストーリー」、「悪ノ娘」なら「王国の悲劇」っていうふうに、歌詞の中にドラマがある。
でも、曲の中だけじゃ語りきれない部分もたくさんあるよね？
「このキャラの過去ってどんなだったんだろう？」とか、「この出来事の裏側では何が起こっていたの？」みたいに、もっと知りたくなることがいっぱい。
そこで、そのストーリーを補完する形で生まれたのがボカロ小説なんだ！
ボカロ小説が人気になった理由
✔ 曲の世界をもっと深く知りたいファンの欲求を満たしてくれる
ボカロファンなら、好きな曲の世界観をもっと知りたくなるのは当然だよね。
小説なら、歌詞では表現しきれない細かい部分まで描かれるから、より深く楽しめる！
✔ 曲のキャラクターがよりリアルになる
ボカロ曲の登場人物って、歌詞の中では断片的にしか語られないことが多い。
でも、小説では彼らの性格や心情、成長過程なんかがしっかり描かれるから、キャラクターに感情移入しやすくなるんだ。
✔ ボカロの枠を超えた新しいメディア展開
ボカロ曲って、音楽だけじゃなくて、イラストやMV、漫画、そして小説へと広がっていくのが魅力だよね。
小説を読むことで、新しいメディアミックスの形としてボカロ文化を楽しめるのも人気の理由のひとつ！
これからのボカロ小説の可能性
ボカロ小説は、今後さらに進化していくと思う。たとえば…
1. よりインタラクティブな作品が登場するかも？
最近は、読者が物語の選択肢を選んで進めるノベルゲームが人気だよね。
ボカロ小説も、そういう形式になって、読者が自分でストーリーを分岐できるような作品が出てくる可能性があるかも！
2. 海外展開がどんどん進む！
ボカロ文化自体がすでに世界中で広がっているから、小説もどんどん翻訳されて、海外のボカロファンにも届く時代になりそう。
新しい国で、新しいファンが生まれるのも楽しみ！
3. AIが作るボカロ小説？
最近はAI技術も進化していて、ボカロ曲の歌詞をもとに自動でストーリーを作る技術も出てくるかもしれない。
ボカロ曲×AI小説っていう新しいジャンルが生まれるのも、そう遠くない未来かも？
まとめ：ボカロ小説で音楽の世界をもっと楽しもう！
チルいボカロ曲や、それを原作にした小説は、音楽と物語が融合した特別なコンテンツ。
ボカロ曲を聴くだけでも感動できるけど、小説を読むことでさらにその世界に浸ることができるんだよね。
今回紹介した5作品は、どれもボカロの魅力を最大限に楽しめるものばかり！
もし気になる作品があったら、ぜひ読んでみてほしいな。
曲と一緒に楽しめば、もっと深い感動を味わえるはず！
これからもボカロの世界はどんどん広がっていくから、音楽も小説も、どっちもチェックしていこう！
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