小説・文学 『鎌倉うずまき案内所』(青山美智子・著)レビュー|過去へ遡る“縁”の物語に心がほどける瞬間 青山美智子『鎌倉うずまき案内所』は、平成から昭和へと時間を遡る連作短編集。人々の縁と優しさが螺旋のように重なり、読後に温かな光を残す物語です。 2025.11.08 小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ
小説・文学 『月曜日の抹茶カフェ』(青山美智子・著)レビュー|“縁は種”が芽吹く、十二か月のやさしい連鎖 『月曜日の抹茶カフェ』は、京都と東京をつなぐ十二編の連作短編集。抹茶と和菓子、ささやかな言葉が人を結び、やがて物語は一周して温かな光に戻ります。心が落ち着く一冊。 2025.11.10 小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ
エッセイ・ノンフィクション 『女と男 なぜわかりあえないのか』(橘玲・著)レビュー|なぜ、私たちは“永遠に分かりあえない”のか? 男女の価値観や行動の違いはどこから生まれるのか。本書は大規模データと進化心理学をもとに、性愛・結婚・競争・嫉妬など「不都合な真実」を容赦なく明かす。分かりあえない前提を受け入れた先にある“歩み寄りのヒント”を考えさせられた一冊です。 2025.11.26 エッセイ・ノンフィクションビジネス・教養
小説・文学 『赤と青とエスキース』(青山美智子・著)レビュー|一枚の絵がつなぐ三十年、めぐり逢いの色彩 メルボルンで生まれた一枚の「エスキース」が人から人へ渡り、日本へ渡って物語は円を描く。赤と青のコントラストに、別れと再会、そして生の手触りが滲む。静かな感動が長く残る長編です。 2025.11.10 小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ
小説・文学 『鹿男あをによし』(万城目学・著)レビュー|なぜ「鹿がしゃべる奈良」はこんなにも愛おしく感じてしまうのか? 奈良の女子高に赴任した「おれ」が、しゃべる鹿に使命を告げられ、日本の危機を救う役目を負うことに。邪馬台国や三角縁神獣鏡、剣道部の青春が絡み合う万城目ワールド全開の一冊。笑ってハラハラしながら、読後は奈良に行きたくなる物語でした。 2025.11.27 SF・ファンタジーメディア化・小説小説・文学
本屋大賞受賞作 『海賊とよばれた男(下)』(百田尚樹・著)レビュー|日章丸事件は、なぜ日本の歴史を変えたのか? 戦後の混乱期、日本の未来を信じて突き進んだ国岡鐵造。その信念はなぜ仲間を動かし、世界を揺るがしたのか。下巻の核心である日章丸事件を通し、志と誇りが歴史を動かす瞬間を描く一冊のレビューです。 2025.11.25 メディア化・小説小説・文学本屋大賞受賞作歴史・伝記
小説・文学 『ミッドナイト・バス』(伊吹有喜・著)感想レビュー|家族はやり直せるの? 東京―新潟を走る深夜バス。運転手・利一と、別れた妻、美雪、子どもたち、そして周囲の人々が「すれ違い」と「後悔」を抱えながら夜を越えていく。苦い現実もあるのに、不思議と温かい。人生の再出発を静かに描く物語。 2026.01.30 メディア化・小説小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ
小説・文学 『晴れた日は図書館へいこう』(緑川聖司・著)レビュー|なぜ本好きの心をこんなにも温めるのか? 本と図書館をこよなく愛する小学五年生・茅野しおりが、司書のいとこや同級生とともに“日常の謎”に向き合う連作短編集『晴れた日は図書館へいこう』レビュー。優しさと少しの現実を併せ持つ物語から、本の力とことばの核心にそっと触れました。 2025.12.07 小説・文学
小説・文学 『新世界より(下)』(貴志祐介・著)レビュー|“人間とは何か”を突きつける衝撃の完結編 『新世界より(下)』では、バケネズミとの戦争と悪鬼の出現を通して、人間と“それ以外”を分けてきた境界線が音を立てて崩れていきます。スクィーラの「私たちは人間だ」という叫びが、読者にも価値観の揺さぶりを迫る、息をのむ完結編でした。 2025.11.16 SF・ファンタジーメディア化・小説小説・文学
小説・文学 『鍵のない夢を見る』(辻村深月・著)レビュー|“普通の女の子”が一線を越える瞬間のこわさ 『鍵のない夢を見る』は、地方に暮らすごく普通の女性たちが、少しずつ歯車を狂わせて犯罪へと踏み出してしまう短編集です。読んでいて胸がザワザワするのに、ページをめくる手は止まらない、人間の「ずれ」と欲望をえぐる直木賞受賞作でした。 2025.11.16 小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ