小説・文学

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小説・文学

『恋とか愛とかやさしさなら』(一穂ミチ・著)レビュー|婚約者の性犯罪を許せると思いますか?

プロポーズ翌日、恋人が盗撮で逮捕されたらあなたはどうする?一穂ミチ『恋とか愛とかやさしさなら』は、許す・信じる・理解するの限界を静かに突きつける恋愛小説。読後に重い問いが残る一冊。
小説・文学

『人間タワー』(朝比奈あすか・著)レビュー|揺れる「伝統」と心の塔が崩れ落ちる瞬間

運動会の組体操「人間タワー」をめぐり、子ども・教師・親・地域の視点から描かれる群像劇。崩れゆく塔に映るのは、誰の心にもある葛藤と希望。朝比奈あすかが描く現代の“教室の現実”。
本屋大賞受賞作

『天地明察 上』(冲方丁・著)レビュー|江戸の星空と才気が紡ぐ、人の歩みの物語

江戸初期、碁打ち渋川春海が算術と天文に魅せられ、日本独自の暦作りに挑む姿を描いた歴史小説『天地明察 上』。理系の学問が息づいていた江戸の空気と、人々の情熱が胸を熱くする一冊をレビュー。
SF・ファンタジー

『新世界より(中)』(貴志祐介・著)レビュー|露わになる“新世界”の闇と子どもたちの選択

1000年後の日本を舞台にした『新世界より(中)』は、超能力〈呪力〉を得た人類が築いた管理社会の暗部が徐々に明かされていく巻です。失われていく仲間、消される記憶、倫理委員会の存在など、前巻で芽生えた違和感が一気に形を帯び、息をのむ展開が続きます。
サスペンス・ミステリー

『禁忌の子』(山口未桜・著)レビュー|命は誰のためにあるのか?

搬送された溺死体が自分と瓜二つ――救急医が辿り着くのは医療の光と影でした。密室事件の推理の熱さと同時に、生殖医療が「子のため」にあるべきだという問いが重く残る医療ミステリです。
小説・文学

『よむよむかたる』(朝倉かすみ・著)レビュー|読書会は人生を救うのか?

朝倉かすみ『よむよむかたる』をレビュー。小樽の古民家カフェで月1回開かれる平均年齢85歳の読書会に、28歳の青年が加わる物語です。方言と脱線だらけの会話の奥に、老いと死、傷を抱える人の支え合いが滲み、胸いっぱいの読後感が残りました。
小説・文学

『彼女のしあわせ』(朝比奈あすか・著)レビュー|「ないもの」より「ここにある幸せ」を見直す物語

三姉妹と母の視点が交差し、結婚・出産・仕事・介護に揺れる心を繊細に描く連作短編。完璧ではない毎日の中で「ここにあるしあわせ」を掬い直す一冊。等身大の痛みと回復が静かに沁みます。
本屋大賞受賞作

『海賊とよばれた男(下)』(百田尚樹・著)レビュー|日章丸事件は、なぜ日本の歴史を変えたのか?

戦後の混乱期、日本の未来を信じて突き進んだ国岡鐵造。その信念はなぜ仲間を動かし、世界を揺るがしたのか。下巻の核心である日章丸事件を通し、志と誇りが歴史を動かす瞬間を描く一冊のレビューです。
小説・文学

『月曜日の抹茶カフェ』(青山美智子・著)レビュー|“縁は種”が芽吹く、十二か月のやさしい連鎖

『月曜日の抹茶カフェ』は、京都と東京をつなぐ十二編の連作短編集。抹茶と和菓子、ささやかな言葉が人を結び、やがて物語は一周して温かな光に戻ります。心が落ち着く一冊。
小説・文学

『傲慢と善良』(辻村深月・著)レビュー|結婚は誰のためなのか?

婚約者が突然失踪する「婚活×ミステリー」から始まり、傲慢と善良の紙一重を容赦なく突きつけてくる一冊。母娘の共依存や地方の閉塞感、点数化してしまう恋愛心理まで刺さる読後感を綴ります。
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