小説・文学 『透明なルール』(佐藤いつ子・著)レビュー|なぜ私たちは「空気」に縛られていることに気づけないのか? 中学二年生の優希が、「同調圧力」という透明なルールに気づき、自分の言葉を取り戻していく物語『透明なルール』。空気を読み過ぎて苦しくなったことがある人にこそ届けたい、思春期と成長の物語。 2025.11.29 小説・文学
ビジネス・教養 『「パラレルインカム」のはじめ方』(泉正人・著)レビュー|自由は本当に増えるのか? 泉正人『「パラレルインカム」のはじめ方』をレビュー。不動産投資を軸に、労働所得と資産所得を併せ持つ生き方を提示する一冊です。理想と現実、FIREとの違いに感じた違和感も含めて正直に考察しました。 2026.01.01 ビジネス・教養
小説・文学 『図書室のキリギリス』(竹内真・著)レビュー|なぜ、この小さな図書室は人の心を救うのか? 高校図書室を舞台に、残留思念を感じ取る“不思議な感受性”をもつ新米司書・詩織が、生徒たちの悩みや本の声に向き合いながら成長していく物語。本と人をつなぐ司書という仕事の尊さ、そして読書の力を優しく描くハートウォーミングな一冊です。 2025.12.10 小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ
小説・文学 『彼女のしあわせ』(朝比奈あすか・著)レビュー|「ないもの」より「ここにある幸せ」を見直す物語 三姉妹と母の視点が交差し、結婚・出産・仕事・介護に揺れる心を繊細に描く連作短編。完璧ではない毎日の中で「ここにあるしあわせ」を掬い直す一冊。等身大の痛みと回復が静かに沁みます。 2025.11.12 小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ
小説・文学 『鍵のない夢を見る』(辻村深月・著)レビュー|“普通の女の子”が一線を越える瞬間のこわさ 『鍵のない夢を見る』は、地方に暮らすごく普通の女性たちが、少しずつ歯車を狂わせて犯罪へと踏み出してしまう短編集です。読んでいて胸がザワザワするのに、ページをめくる手は止まらない、人間の「ずれ」と欲望をえぐる直木賞受賞作でした。 2025.11.16 小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ
小説・文学 『鉄のしぶきがはねる』(まはら三桃・著)レビュー|工業高校でものづくりに青春を懸ける少女の物語 『鉄のしぶきがはねる』は、工業高校を舞台に、町工場の一人娘・心が旋盤加工と「ものづくりコンテスト」に挑む青春小説です。男子だらけの環境で葛藤しながらも、機械と真正面から向き合い、自分の進む道を見つけていく姿が胸に響いた一冊。 2025.11.15 小説・文学
小説・文学 『月ぬ走いや、馬ぬ走い』(豊永浩平・著)レビュー|痛みは希望に変わるのか? 豊永浩平『月ぬ走いや、馬ぬ走い』をレビュー。沖縄の近代史を、時代も立場も異なる複数の語り手で描き、戦世から令和へ一本の線として繋げる小説です。21歳の作者とは思えぬ文章力と構成の力に圧倒され、読み終えた後もしばらく言葉が残りました。 2026.01.10 小説・文学歴史・伝記
小説・文学 『本屋さんのダイアナ』(柚木麻子・著)レビュー|私たちは“呪い”を自分で解けるのか? 異なる家庭で育ったダイアナと彩子が、本を通じて親友になり、すれ違いながらも自分の人生を取り戻していく物語。名前の重み、友情の痛み、女性の生きづらさに向き合う成長を、読後の余韻とともに感想レビューします。 2025.12.14 小説・文学恋愛・ヒューマンドラマ
小説・文学 『小説』(野崎まど・著)レビュー|読むだけじゃ駄目なのか? 『小説』は、読むことに人生を捧げた一人の青年の30年を描きながら、「なぜ私たちは小説を読むのか」という根源的な問いを突きつける。読むだけでいいのかと悩んだ経験のある人ほど、強く心を揺さぶられる一冊。 2025.12.19 小説・文学
小説・文学 『曽呂利―秀吉を手玉に取った男』(谷津矢車・著)レビュー|言葉だけで人はここまで操れるのか? 豊臣秀吉に仕えた御伽衆・曽呂利新左衛門を描く歴史エンタメ小説。武力ではなく言葉で人の心に入り込み、歴史の裏側を動かしていく男の正体とは何か。読み終えた後に残る不穏な余韻をレビュー。 2025.12.24 小説・文学歴史・伝記