日本企業でリファレンスチェックは実施されているの⁇

リファレンスチェック基礎知識
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「リファレンスチェック=外資系企業の文化」と思われがちですが、近年は日本企業でも導入が進みつつあります。

とはいえ「うちの会社もされるの?」「日系企業がやるのは違法では?」「バレるのでは…?」といった不安や疑問を持つ人も多いはず。

本記事では、日本企業におけるリファレンスチェックの実施状況・目的・導入企業・実施タイミングなど、“日本で本当に行われているのか”に焦点を当てて詳しく解説します。

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日本企業でのリファレンスチェック導入率は?

日本企業の中でリファレンスチェックを導入しているのはまだ一部ですが、確実に増加傾向にあります。

  • 外資系企業では約58%が導入している一方、日系企業では約23%という調査結果があります(エンワールド調査)。
  • 認知率も外資93%に対し、日系は73%と差がありますが、認識自体は広まりつつあります。
  • 導入している日本企業の多くは、スタートアップやIT系、成長中のベンチャー企業が中心です。
エンワールド調査

リファレンスチェックを行う日本企業の実例

では、どんな日本企業が実際にリファレンスチェックを取り入れているのでしょうか?

近年、リファレンスチェックを導入する日本企業が着実に増えています。

以下に、実際に導入している企業の具体例とその背景・目的を紹介します。

DeNA(ディー・エヌ・エー)

  • 導入背景:急成長企業であるDeNAでは、チームの相性や人間的資質がプロジェクト成功の鍵と考えられており、面接だけでは見抜けない“実務での人柄”を確認する手段として導入。
  • 方法:候補者本人が推薦者を選定し、リファレンスチェック専門業者を通じて実施。
  • 狙い:カルチャーフィットや、チーム内での信頼関係の築きやすさを判断する。

🔍特徴:中途採用の最終段階で必須プロセスとして組み込まれている。

株式会社ノジマ

  • 導入背景:家電量販店のノジマでは、売場マネージャーやリーダーポジションの中途採用において、現場での人間性やリーダーシップの質を知るために導入。
  • 目的:採用リスクの最小化。特に「ハラスメント歴」や「協調性の欠如」といったトラブル経験の有無を事前に確認。
  • 活用範囲:採用の可否だけでなく、入社後の指導スタイルにも活かす。

🔍特徴:営業職など“対人接触の多い職種”ほどリファレンスチェックを重視。

READYFOR(レディーフォー)

  • 導入背景:クラウドファンディングの性質上、多くの関係者と協働する必要があり、チームワーク・責任感・共感力などの“定性的な資質”が問われる。
  • 実施方法:候補者が指定した推薦者に、主にWebフォームを通じてヒアリング。
  • 評価指標:信頼感、責任感、目標達成への主体性などを重視。

🔍特徴:「スキルより人柄」が重要とされる企業文化にマッチした運用。

ユーザベース/GMO/メルカリ/サイバーエージェントなど

  • 成長中のテック企業やスタートアップでは、入社後のミスマッチや早期離職を防ぐためにリファレンスチェックを標準化。
  • 特に「プロジェクト単位で働く」「横断的なチーム体制が多い」組織では、自律性やコミュニケーション能力を補足評価するためのツールとして使われる。

リファレンスチェック導入企業に共通する傾向

実際に日本企業で増えている「代行サービス」の活用

日本企業では、社内で直接リファレンスチェックを行うのではなく、外部の専門代行サービスに委託するケースが急増中です。

理由は以下のとおりです。

なぜリファレンスチェック代行サービスを使うのか?

以下は、日本企業で増えているリファレンスチェック代行サービスについて、代表的な4社を詳しくご紹介します。

ASHIATO(アシアト)
  • 提供元:エン・ジャパン運営のSaaS型リファレンスチェックツール
  • 特徴
    • 候補者の現職・前職上司や同僚からのレビューで「活躍の足跡」を可視化する点が差別化ポイント。
    • ネガティブな情報だけでなく、入社後にどう活躍するかという前向きな視点でレポートされます  。
    • 質問テンプレートが豊富で、カスタマイズも可能。英語・中国語対応など多言語利用にも対応  。
  • 導入実績:ノジマ、READYFOR、アカツキ、など2000社超の導入実績あり  。
  • メリット
    • 「採用ミスマッチ防止」や「オンボーディング効果の可視化」に強み。
    • 回答率が高く、定着率も向上したケースが報告されています  。
back check(バックチェック)
  • 提供元:株式会社ROXX
  • 特徴
    • 年間実施件数1万件超の実績があり、国内トップクラスの利用率  。
    • コンプライアンスチェック機能を備え、経歴詐称や犯罪歴・SNS調査など、信頼性の担保に活用できる  。
    • オンライン完結・自動リマインド付きで、平均3営業日以内にレポートが完了  。
    • ISO27001やPマークなど高品質なセキュリティ対応も完備  。
  • 導入企業:IT企業を中心に、上場〜中堅企業まで幅広く利用  。
  • メリット
    • 「候補者の信頼資産」を見える化し、リファレンスが取得できない場合に注意喚起できる仕組みも有効。

HERP Trust(ハープトラスト)
  • 提供元:HERP(旧Parame Recruit)
  • 特徴
    • HERP Hireとの連携により、採用フローに自然に組み込めるオンライン完結型ツール  。
    • 回答者体験を重視し、サンクスギフト(謝礼)やチャット質問など、推薦者の負担軽減に配慮  。
    • 選考以外にも「キャリア資産としてリファレンスを蓄積できる」などの中長期展望も打ち出している  。
  • 料金:チケット制(1.5万円/回〜)、または月額制(5万円/月~)  。
  • 導入企業:中小〜大手、スタートアップを中心に展開。
  • メリット
    • 採用体験(CX)を重視し、候補者・回答者・企業の三者にメリットのある設計。
    • 追加質問や多言語対応、選考履歴との連携が強み  。

MiKiWaMe Point(ミキワメポイント)
  • 提供元:MiKiWaMe(特筆なし)
  • 特徴
    • リファレンスチェックに**適性検査要素(性格・価値観分析)**を組み合わせたハイブリッド型。
    • LINE/Slack連携ありで回答しやすく、推薦者の回答負担を低減  。
    • 反社チェック・SNS調査などコンプラ対応も備え、多言語(日本語・英語・中国語)対応  。
    • 月額1万円〜の低コストで利用可能、導入実績450社以上  。
  • メリット
    • リファレンス以外の適性情報も取得できる点がユニーク。
    • 小〜中規模企業や予算重視の採用担当者におすすめ。

リファレンスチェック代行サービスのおすすめポイント

  • スピード重視&多機能な総合型なら「back check」
  • 活躍の可視化や多言語対応を重視するなら「ASHIATO」
  • 選考体験と推薦者配慮、採用フロー統合を求めるなら「HERP Trust」
  • 適性検査も併用した深い候補者理解を低コストで得たいなら「MiKiWaMe Point」

日本企業でもリファレンスチェックが当たり前になる中、これら代行サービスを活用すれば効率的で安全かつ中立的な情報収集が可能です。

リファレンスチェック代行サービス利用時のフロー(共通)

  1. 候補者が推薦者を提出(名前・連絡先・職位など)
  2. サービス側が自動でアンケート送付(メールやSMS)
  3. 推薦者がWeb上で回答
  4. 結果をレポート化 → 採用担当者が確認

利用料金の相場(参考)

利用料金の相場(参考)
  • 1件あたり1〜3万円程度が相場(サービス内容により変動)
  • 年間契約型で安価に導入できるケースも

まとめ

リファレンスチェックは、もはや外資だけの文化ではありません。

日本企業でも導入事例が増え、代行サービスを活用して効率化とコンプライアンス対応を両立しているのが実情です。

特に、採用の質を高めたい企業や、離職率の高さに悩む組織にとっては、非常に有効な手段として定着しつつあります。

今後、企業が候補者に「リファレンスチェックをお願いできますか?」と聞いてくるのは当たり前の時代になるかもしれません。

候補者側も、あらかじめ推薦者候補と関係を良好に保っておくことが転職成功のカギとなるでしょう。

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